素材出し
Web サイトの制作に必要な「原稿テキスト・写真・ロゴ・図表」などを、自社から制作会社に渡す作業のことです。「素材提供」「素材回収」とも呼びます。Web 制作におけるスケジュール遅延の最大原因であり、この「素材待ち」によってプロジェクトが止まる事故が頻発します。
担当者の役割と運用の勘所
素材出しの遅れは、プロジェクト全体の遅延に直結します。Web 担当者は、社内の各部署(経営層や営業など)と制作会社を繋ぐ「橋渡し役」として、納期管理の最重要項目として扱う必要があります。
実務での運用ポイント
- 前倒しのスケジュール設定:社内からの提出期限は、遅れることを見越して「実際の締め切りの 1〜2 週間前」に設定するのが現実的な運用です。
- 一覧表での管理:「何の素材が・いつまでに・誰から必要なのか」を 1 枚のリストで管理します。
- 関所(ゲート)を設ける:「すべての素材が揃ってから初めて次の工程(デザイン等)に進む」というルールを徹底し、見切り発車を防ぎます。
よくある落とし穴(注意点)
- 形式の不備(Word への画像貼り付け等):各部署が勝手な形式で送ってくるケースです。特に「Word や Excel に写真を貼り付けたデータ」は画質が劣化し、抽出にも手間がかかるため NG であることを事前に周知します。
- 「後で出します」の罠:ダミーテキストや仮画像で制作を進めてしまい、公開直前になって実際の素材がデザインに収まらず、大改修が発生する。
- 板挟みのストレス:経営層や他部署からの素材提出が遅れ、制作会社からは急かされ、担当者が板挟みになって疲弊する。
- 命名規則のバラつき:「最新版_修正 2.jpg」のようにファイル名がバラバラで、どれが本当に最新なのか混乱する。
言葉をよく利用する人
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
- プロデューサー
- 広報
- 各部署担当者
会話上での使用例
社内の経営層から原稿素材がなかなか来ない場面
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Web担当者
経営層の挨拶文の素材出しが2週間ほど遅れていて、制作が止まりそうなんです。
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ディレクター
橋渡し役として、まず経営層に「3日以内に骨子だけでも構いません、文面はライターが整えます」と再依頼してみましょう。
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ディレクター
間に合わない場合に備えて、仮のダミーテキストで先に組んで後から差し替える、というプランBも用意しておくと安心です。
社員から提出された写真が業者の要求解像度を満たさなかった場面
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業者ディレクター
いただいた社員写真ですが、サイズが小さくてWeb用に使えないんです。
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Web担当者
すみません、素材出しのときに解像度のガイドラインを共有できていませんでした。
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Web担当者
「最低1920ピクセル以上、Web用のJPG、ファイル名は社員番号と日付」と書いたチェックリストを、今日中に各部署へ共有します。