用語集さ行

スマホファースト

Web サイトの設計・制作において、「スマートフォンでの表示と操作を最優先(起点)に考える」という方針のことです。

PC 版を基準に作ってからスマホ用に縮小するのではなく、画面の小さいスマホで成立するように情報の優先順位を決め、そこから PC 版へと展開していきます。

※Google の検索エンジンも、PC ではなくスマホサイトを基準に評価する「MFI(モバイルファーストインデックス)」を採用しています。

設計の要:「スマホで成立しないものは作らない」

限られた画面(ファーストビューなど最初に目に入る領域)で何を最優先に見せるか、指で押しやすいボタンサイズか、無理なく読める文字量かを先に決めることが、結果的に PC 版でもスッキリと整理された設計に繋がります。(※PC・スマホの両対応には「レスポンシブデザイン」という手法が一般的です)

実務で押さえるべき確認ポイント

閲覧環境がスマホ中心か PC 中心かは、思い込みではなく「アクセス解析の実数」で確認します。その上で、以下の点を考慮します。

  • 操作性:PC ではなく、必ず「スマホの実機」で表示や操作を確認する。
  • 導線設計:お問い合わせ(CV)までの導線を、スマホで最短距離にする。
  • 負荷軽減:電話番号はタップで発信できるようにし、フォームの入力項目を極力減らす。

初心者が陥りがちな「5 つの落とし穴」

  • PC 基準で進めてしまう:PC 画面でデザインを作り込んでしまい、後からスマホ対応しようとしてレイアウトが破綻する。
  • 情報の詰め込みすぎ:画面の小さいスマホに情報を詰め込みすぎて、文字が細かく読みにくくなる。
  • 誤タップの誘発:ボタンやリンク同士の隙間が狭く、指で押した時に隣のリンクを誤タップしてしまう。
  • 表示速度の悪化:PC の光回線を前提とした重い画像をそのまま使い、外出先のスマホ(通信が遅い環境)でサイトがなかなか開かない。
  • アクセス比率の未確認:BtoB など「実は PC からのアクセスが 8 割」という自社サイトの現状を確認せず、盲目的にスマホファーストにしてしまう。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • デザイナー
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • マーケター
  • ディレクター

会話上での使用例

サイトデザインの起点をPCとスマホどちらにするか決める場面

  • Web担当者
    デザインはPC版から作り始める感じでしょうか。
  • デザイナー
    アクセスの8割がスマホなので、今回はスマホファーストでいきましょう。狭い画面で何を優先して見せるかを先に固めて、そこからPCに広げる順番の方が、結局どちらも整理された設計になります。

スマホからの問い合わせが伸びない原因を探る場面

  • マーケター
    スマホからの問い合わせが思ったより少ないんです。
  • Web担当者
    スマホファーストの視点で導線を見直しましょう。最初の画面に電話とフォームのボタンを置いて、押しやすいようにボタンを大きくして、入力項目も思い切って減らしてみます。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 1-6 スマホファーストへの理解