UI / UX
よみ: ユーアイユーエックス
基本的な意味と包含関係(レストランの例え)
- UI(見た目・触れる部分):ボタン・フォーム・ナビゲーション・配色・タイポグラフィなど。レストランに例えると「メニュー表のデザイン、お皿の美しさ、カトラリーの持ちやすさ」。
- UX(体験全体):使いやすさ・満足感・ブランドへの印象・「目的を達成できた感覚」など。レストランに例えると「入店時の挨拶、料理の提供スピード、食後の総合的な満足感」。
UI は UX を構成する一要素にすぎず、UX には UI 以外にも「コピー・情報設計・表示速度・カスタマーサポート」などが含まれる。押さえておきたい絶対原則は「UX(最高の体験)を実現するために、UI(使いやすい画面)を設計する」という主従関係。
現場における担当者の判断軸とディレクション
担当者はピクセル単位の実装の細部より、利用シーンを想定した「使いやすさ」「自分事化」を担保するのが役割。スマホのチェックリストを起点にすると判断しやすい。
- UI のチェック:「主要 CV 経路(CV 導線)のボタンが指で押せる位置・サイズか」「フォームの入力負荷は高すぎないか」「タップ範囲は Apple / Google 推奨の 44〜48px 以上確保されているか」。
- UX のチェック:「ペルソナの利用シーンで違和感がないか」「迷う場面・諦めそうな場面(カゴ落ち(カゴ落ち率))はないか」「PC だけでなくスマホ実機で一連の動作を泥臭く試したか」。
Web 担当者が陥りやすい落とし穴とリアルな対策(組織の壁)
- 言葉の解像度不足と業者の罠:「UI / UX」と一語にまとめて語ることで議論が抽象化する。業者が「UX 改善」と提案してきても、実態は「UI(表面のボタンや色)の修正」に過ぎないことが多い。
- 「UI / UX デザイナー」という肩書きの罠:この職能は会社によって中身が全く異なる(UI 寄り / UX・リサーチ寄り)。発注前にポートフォリオを見て、「画面作り」が得意なのか「ユーザーインタビュー等の体験設計」が得意なのかを見極めないとミスマッチが起きる。
- 改善のやりっぱなしとトレンドの盲信:専門家のヒューリスティック評価(ヒューリスティック分析)と一般ユーザーの実機テスト(ユーザーテスト)を混同する。UI の流行りだけを追って自社らしさが消える。改善後に CVR・滞在時間・離脱率(直帰率)の数値検証を組まない。
- 【最重要】経営層の理解不足:経営層が UX を「おもてなし等のやわらかい話(=直接儲からない話)」と捉え、投資判断に乗らない。担当者は「UX 改善とは、ユーザーの離脱を防ぎ CVR を引き上げて売上に直結させる、最も費用対効果の高いビジネス施策である」と数字に翻訳して説得する交渉力が求められる。
言葉をよく利用する人
- デザイナー
- Web 担当者(発注側)
- ディレクター
- マーケター
- コーダー / フロントエンドエンジニア
会話上での使用例
業者からUX改善を提案された場面
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業者ディレクター
今回のリニューアルでは、UI / UXの改善もご提案したいと思っています。
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Web担当者
UX改善というだけだと範囲がかなり広いので、どのシーンを対象にして、何を指標に評価するのかを具体化してもらえますか。たとえば問い合わせフォームのコンバージョン率を1.5パーセントから2パーセントに、というような数値ゴールにしたいです。見た目だけの修正なのか、体験設計まで踏み込むのかを切り分けたくて。
ペルソナ視点でデザイン案を判断する場面
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デザイナー
トップのビジュアル、印象としてはいかがですか。
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Web担当者
見た目はとても綺麗です。ただUXの観点で、うちのペルソナの忙しい現場マネージャーが片手のスマホでぱっと見たときに、自分ごとだと思えるかが少し心配で。一度実機で試させてもらえますか。