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カゴ落ち率

ECサイトで、ユーザーが商品を「買い物かご(カート)」に入れたにもかかわらず、決済を完了させずにサイトを離脱してしまった割合のことです。「カート放棄率」とも呼ばれます。

業界の現実:世界平均で約 70%と言われており、「カートに入れた人の大半は買わずに帰る」のが基本です。逆に言えば、少し改善するだけで売上が劇的に伸びる最重要 KPI(重要業績評価指標)の一つです。

なぜカゴ落ちは起きるのか(主な原因)

  • 購入手続きの途中で「送料」や「手数料」が追加され、想定より高くなった。
  • 購入の前に「会員登録(アカウント作成)」を強制され、面倒になった。
  • 自分が普段使っている決済手段(PayPay、Amazon Pay、後払いなど)がなかった。

実務における基本対策

① サイト内の改善(UI/UX)

  • EFO(入力フォーム最適化)(EFO):住所の自動入力機能を入れたり、必須項目を極限まで減らす。
  • 透明性の確保:送料や総額をカートに入れた直後の早い段階で明示する。
  • ゲスト購入の許可:会員登録しなくても買える「ゲスト購入」への導線を用意する。

② サイト外の追客(CRM)

  • カートリマインドメール(カゴ落ちメール):離脱したユーザーに対し、「買い忘れはありませんか」というメールを離脱の 1 時間後、24 時間後などに自動送信する。

よくある落とし穴(注意点)

  • 分析ツールで「カゴ落ち率」を毎月計測して満足しており、具体的なフォーム改修などのアクションに繋げていない。
  • カートシステムの仕様変更を嫌がり、「決済手段の拡充(ID 決済など)」を何年も見送って機会損失を出し続ける。

言葉をよく利用する人

  • マーケター
  • Web 担当者(発注側)
  • アクセス解析担当
  • EC 担当
  • プロデューサー

会話上での使用例

ECの売上改善をマーケターと話し始める場面

  • マーケター
    ECの売上をなんとか伸ばしたいんですが、まず何から見ればいいでしょう。
  • Web担当者
    最初にカゴ落ち率を確認しましょう。もし7割を超えているなら、それだけで大きな改善余地があります。入力項目を減らして、決済手段を増やして、送料を早めに総額で見せる、この3点が基本の対策です。
  • マーケター
    なるほど、数パーセント改善するだけでも売上にかなり効きそうですね。さっそく数字を出します。

離脱したユーザーへのフォロー施策をプロデューサーと検討する場面

  • プロデューサー
    カートに入れたまま離脱した人を、もう一度呼び戻す方法はありますか。
  • Web担当者
    カゴ落ち率の対策としては、カートのリマインドメールが有効です。離脱の1時間後と24時間後に2通送る組み合わせが定番で、戻ってきてくれる確率がぐっと上がります。
  • プロデューサー
    計測して終わりにせず、ちゃんと施策に落とすのが大事ということですね。そのメール、組んでみましょう。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 8-4 改善サイクルと A/B テスト