ページネーション
ブログ記事や商品一覧、検索結果などの情報量が多いページを複数に分割し、下部に「1 / 2 / 3 / 次へ」といったリンクを配置して遷移させる UI(ユーザーインターフェース)のことです(「ページャー」とも呼ばれます)。
現場の課題:「SEO」と「UX(ユーザー体験)」の両立
近年、SNS のように下へ進むと自動で次々と読み込まれる「無限スクロール」を採用するサイトが増えていますが、SEO を重視するコンテンツではページネーションの方が圧倒的に安全です。
なぜなら、Google の情報を集めるロボット(クローラ)は、人間のように「画面をスクロール」してくれません。明確な「次のページ」へのリンク(a タグ)がないと、奥深くにある良質な記事や商品を見つけてくれず、検索結果に一生表示されない(インデックスされない)という悲劇が起こります。
実務でのポイントとシステム的制約
SEO 効果を最大化しつつユーザーの利便性を高めるために、実務では以下の点に注意して設計します。
- 正しい URL の正規化:制作会社と連携し、各ページが検索エンジンに正しく認識されるよう「canonical(検索エンジンに『この URL が正規ページだ』と伝える設定)」を適切に行い、内部リンクを整理する。
- スマホでの操作性(UX):スマホ画面で数字のリンクが小さすぎると、隣の数字を誤タップしてしまい強烈なストレスを与えます。指で押しやすい余白と大きさを確保し、「次へ」「前へ」のボタンを大きくするなどの泥臭い配慮が必要です。
現場でよくある「痛い失敗」と対策
担当者が最も陥りやすい罠が、「無限スクロールの方が今っぽくてカッコいい!」と安易に導入し、2 ページ目以降のコンテンツが検索エンジンから完全に無視(インデックス除外)されてしまうことです。
どうしても無限スクロールの気持ち良い操作性を導入したい場合は、見た目は無限スクロールにしつつ、裏側のシステムではページネーションの URL 構造を保持し、検索エンジン用の道を残す(履歴 API などを使う)という高度な実装が必須になります。SEO 対象の一覧ページでは、安易な無限スクロール化は避け、ページネーションと併用する設計を死守してください。
言葉をよく利用する人
- コーダー / フロントエンドエンジニア
- SEO 担当者
- Web 担当者(発注側)
- デザイナー
会話上での使用例
一覧ページの奥が検索結果に出ない問題をSEO担当者と検討する場面
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SEO 担当者
カテゴリ一覧の、2 ページ目より奥の記事がなかなかインデックスされないんです。
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Web 担当者
ページネーションのリンク構造を一度確認しましょう。canonical の設定と内部リンクを整理すれば、奥のページもクローラーが回りやすくなるはずです。
一覧を無限スクロールにしたいというデザイナーの提案を検討する場面
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デザイナー
この一覧、無限スクロールにしたらどうでしょう。今っぽくて操作も軽快ですし。
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Web 担当者
見た目はいいですね。ただ無限スクロールだけだと検索エンジンが奥のコンテンツを拾えないので、ページネーションも併用する形にしておきましょう。