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パララックス

ページをスクロールする際、手前にある要素(前景)と奥にある要素(背景)が「異なる速度」で動くように見せる視覚効果のことです。「視差効果」とも呼ばれます。奥行きや立体感、ストーリー性を演出でき、ブランドサイトや LP、ポートフォリオサイトなどでよく使われます。

Web 担当者が持つべき「導入の判断基準」

基本は「世界観を伝えるブランディング目的」に絞って使うことです。BtoB のサービスサイトや ECサイト では過剰な演出になりやすく、ユーザーが情報を探す邪魔になることもあるため注意が必要です。

実務での活用とバランス

実装次第でページのデータ容量が重くなるため、「演出効果」と「性能(表示速度)」のバランスを意識します。また、スマートフォンではスクロールがカクつく原因になりやすいため、「PC のみパララックスを適用し、スマホではオフにする」といった判断もよく行われます。

現場で陥りやすい注意点

担当者がやってはいけないのは、パララックスを多用しすぎてページの読み込みが極端に遅くなってしまうことです。表示速度が遅くなると、Core Web Vitals(Core Web Vitals・Google が重視する表示速度などの指標)のスコアが悪化し、SEO 評価(検索順位)が落ちるリスクがあります。必ず表示速度への影響を確認しながら導入を進めましょう。

言葉をよく利用する人

  • デザイナー
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • Web 担当者(発注側)

会話上での使用例

ブランドサイトの演出をデザイナーと相談する場面

  • デザイナー
    このブランドサイト、トップでパララックスを使って世界観を演出したいんです。
  • Web担当者
    パララックスはブランドサイトには合うと思います。ただ実装次第でページが重くなるので、表示速度への影響を確認しながら、段階的に範囲を広げていきましょう。
  • デザイナー
    なるほど、いきなり全面に入れず様子を見ながらですね。まず主要なセクションだけで試します。

ECサイトでの採用可否をプロデューサーと議論する場面

  • プロデューサー
    評判が良さそうなので、ECサイトでもパララックスを取り入れたいんですが。
  • Web担当者
    ECにはあまり向かないと思います。パララックスは世界観を伝えるには良いのですが、購入してもらうことが目的のサイトでは過剰な演出になって、かえって商品が伝わりにくくなる恐れがあります。
  • プロデューサー
    たしかに、買い物の邪魔になっては本末転倒ですね。ECは見送りましょう。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 4-1 デザインを判断する軸