サイレントマジョリティー
物言わぬ多数派の顧客層のことです(元々は 1969 年にアメリカのニクソン大統領が演説で使った政治用語です)。Web マーケティングにおいては、SNS で積極的に発信したりクレームを入れたりする「ノイジーマイノリティ(声の大きな少数派)」の影に隠れている、大多数の一般ユーザーを指します。
実務の鉄則:水面下の「氷山」をデータで見る
目立つ口コミ(クチコミ)やクレームは「氷山の一角」に過ぎません。企業に直接不満を伝えてくれる顧客は全体の 1 割未満であり、残りの 9 割は「何も言わずに無言で離脱(他社へ乗り換え)」していきます。この「声なき大多数の本音」をすくい上げるため、Web 担当者は以下の行動データ(ログ)を必ずセットで分析する必要があります。
- アクセス解析(GA4など):どこから来て、どのページで離脱したか。
- ヒートマップ:ページのどこまでスクロールし、どこで手が止まったか。
- CV(コンバージョン(CV))データ:実際の購買や問い合わせに至った割合。
初心者が陥りやすい罠(落とし穴)
- 「SNS の声=顧客全員の声」という思い込み:SNS で発言する層や、わざわざ口コミを書く層は、そもそも属性や熱量に大きな偏りがあります。一部の極端な意見(ノイジーマイノリティ)に振り回され、全体の仕様を変えてしまって大失敗するケースが後を絶ちません。
- 定性(声)と定量(データ)の分離:SNS の評判だけを見て焦って判断するのではなく、「本当にその不満は全体の CV(売上)に悪影響を与えているのか?」を行動データと突き合わせて、冷静に優先順位をつける習慣が必要です。
言葉をよく利用する人
- マーケター
- Web 担当者(発注側)
- アクセス解析担当
- プロデューサー
- カスタマーサポート
会話上での使用例
SNS で評判の良い機能を強化しようという話が出て、判断材料をどう揃えるか相談する場面
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マーケター
Xで評判が良かった機能があるので、そこを優先して強化したいと思っています。
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Web担当者(発注側)
ありがとうございます。ただ、サイレントマジョリティーの動きも一緒に見たいです。SNSで発言される方は全体のごく一部なので、GA4の行動データと突き合わせてから決めませんか。
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マーケター
たしかにそうですね。では解析の数字も出してから判断しましょう。
クレームのあった機能を最優先で直したいというプロデューサーに、優先順位の付け方を相談する場面
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プロデューサー
クレームが来た機能を、まず最優先で直してほしいんだけど。
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Web担当者(発注側)
承知しました。ただクレームの件数だけでなく、CVへの影響度に換算して見てもいいですか。声を上げずに離れていくサイレントマジョリティーのほうが、経営インパクトが大きいこともあるので。
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プロデューサー
なるほど、その換算した数字を見てから決めよう。