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キーワードカニバリゼーション(略称:カニバリ)

自社サイト内の複数のページが同じキーワードで上位を競い合ってしまい、結果としてどちらの順位も安定しなくなる、SEO上の現象です。略称「カニバリ」、語源は cannibalization(共食い)です。

そもそも「カニバリゼーション」とは?

マーケティングやビジネス全般の用語で、「自社の新製品が、自社の既存製品のシェアを奪ってしまう現象(共食い)」を指します(例:自社の新しい缶コーヒーを発売したら、元々売れていた自社の定番缶コーヒーの売上が落ちてしまった、など)。

Web マーケティングにおけるカニバリ

この「共食い」の概念が SEO(検索エンジン対策)において発生したのが「キーワードカニバリゼーション」です。Google が「どのページを評価すべきか」迷うため、本来 1 つのページに集中すべき評価が分散してしまいます。AI で記事を大量生成できる現代において、最も発生しやすい SEO の事故の一つです。

カニバリが発生したときの 3 つの対処法

  • 記事の統合(推奨):評価が高いほうのページへ内容をまとめ、不要になった古い URL から新しい URL へ「301 リダイレクト(恒久的な転送)」を設定する。
  • 検索意図の差別化:それぞれのページが狙うユーザーの悩み(検索意図)を明確に変え、見出しやテキストを書き換えて別のキーワードを狙うようにする。
  • URL の正規化(canonical):諸事情で両方のページをそのまま残したい場合、評価を下げたい(重複している)側のページに canonical タグを記述し、「本尊となる正しい URL はこちらです」と Google に伝える。

よくある落とし穴(注意点)

  • 「キーワード × 担当 URL のマッピング表」を作らずに記事を量産し、知らない間にカニバリを量産する。
  • AI を使って「同じテーマの類似記事を 20 本」などと一気に生成し、すべてが共食い状態になる。
  • 「サブキーワードが違うから別記事でいいや」と判断したが、ユーザーの検索意図(知りたいこと)が同じであるため、実質同じ記事になってしまう。

言葉をよく利用する人

  • SEO 担当者
  • マーケター
  • ライター / コピーライター
  • Web 担当者(発注側)
  • AI 活用担当 / プロンプトエンジニア

会話上での使用例

Search Consoleでカニバリの予兆を見つけた場面

  • SEO担当者
    BtoBマーケティング始め方というクエリで、A記事とB記事の2つのURLが表示されてます。
  • Web担当者
    それはカニバリですね。マッピング表で確認したうえで、検索意図の違いを整理し直しましょう。主軸をA記事に統一して、B記事はAへ301リダイレクトする方針で。業者と相談して1、2ヶ月後に効果を検証します。
  • SEO担当者
    了解です。マッピング表を見ながら整理してみます。

AI生成記事の量産計画を見直す場面

  • マーケター
    AIで記事を月50本生成して、半年で300本まで増やす計画です。
  • Web担当者
    その本数だとカニバリのリスクがかなり大きいです。先にターゲットキーワードと検索意図のマッピングを固めて、各記事の役割を明確にしましょう。月50本は多すぎるので、月10から15本にして、マッピングから生成、検証までを回すサイクルにしませんか。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 6-2 キーワード設計