直接競合
同じ顧客層に対して、自社と同じ価値を提供する競合企業のことです(いわゆる「同業他社」)。検索結果や広告で並んで表示され、顧客が「どちらにしようか」と直接比較する相手を指します。Web サイトの企画では、まずこの「直接競合 5 社」をリストアップするところから始まります。
分析の勘所:「間接競合」もセットで考える
大切なのは、直接競合だけでなく「間接競合(同じニーズを別の手段で満たす相手)」も合わせて見ることです。
- 例 1:営業管理ツールに対する間接競合 =「Excel で管理する」「営業アシスタントを雇う」
- 例 2:Web デザインスクールに対する間接競合 =「YouTube で独学する」「書籍で学ぶ」
直接競合だけを見るとレッドオーシャン(激しい競争市場)に見えますが、間接競合まで視野を広げると、自社の本当の強みや差別化の軸が見えてきます。
実務での調査方法(チェックリスト)
- 顧客の視点:検索結果や広告で並ぶ会社、SNS で同じハッシュタグを使う会社、口コミサイトでの比較。
- 現場の視点:営業現場で相見積もりになったり、顧客の口から名前が挙がったりする会社。
- ツールの活用:SimilarWeb や Ahrefs などの競合分析ツールを使い、相手のアクセス経路などを定点観測(ベンチマーク)する。
よくある落とし穴(注意点)
- 粗探し(論破モード)になる:敵対視するあまり「相手のダメなところ」「自社との違い」ばかりを探し、競合が優れている点や共通の成功パターンから学ぶことを忘れてしまう。
- 大手ばかり見てしまう:有名な大手企業ばかりを調べ、実は脅威になり得る「小回りの利く中小企業」や「新興サービス」を見落とす。
- 異業種の脅威を見逃す:間接競合を分析しないため、全く別の業界からの殴り込みに気づけずシェアを奪われる。
言葉をよく利用する人
- マーケター
- Web 担当者(発注側)
- SEO 担当者
- 広告運用者
- 経営層
会話上での使用例
業者から競合を 3 社挙げてほしいと頼まれた場面
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業者ディレクター
リサーチの起点にしたいので、直接競合を 3 社ほど教えていただけますか。
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Web 担当者
直接競合は A 社、B 社、C 社ですね。それに加えて、間接競合として「自社で内製してしまう」という選択肢と、別業界の D 社も代替手段になっています。実は新規のお客様は、こっちの間接競合に流れることが多いんです。
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業者ディレクター
わかりました。では直接競合 3 社に間接競合 2 系統を足して、5 つの軸で比較表を作りますね。
営業から「価格でしか勝てない」と相談された場面
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営業
最近、直接競合が増えすぎて、もう価格を下げるくらいしか勝負どころがないんですよ。
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Web 担当者
そこは間接競合まで視野を広げて、差別化の軸を探し直しましょう。「うちを選ばない選択肢」を全部並べてみると、導入の手軽さやサポート力、業界実績みたいに、価格以外で戦える論点が見えてきますよ。