フロー型分析
概要と代表的ツール
ユーザーがサイト内をどう動いたか、その「流れ」を見る分析手法。
GA4 の「経路探索」レポート(Path Exploration /※旧 UA の「行動フロー」に相当)が代表的で、最初に訪れたページから次にどのページへ、その次にどこへ行き、どこで CV(コンバージョン)(コンバージョン)まで到達したか/あるいはどこで離脱したかを、ツリー図やサンキーダイアグラムで可視化する。
現場における強み(仮説精度の向上)
最大の強みは、離脱ポイントや想定外のページ遷移を発見できることにある。
さらに全体を漫然と見るのではなく、セグメント別(チャネル別・新規/リピート別・スマホ/PC 別など)に切り分けて見ると、改善仮説の精度が飛躍的に上がる。例えば、「検索流入と SNS 流入の経路を比較すると、SNS 流入層は『導入事例ページ』を経由せず、直接お問い合わせに飛ぶ傾向がある」といったユーザー行動の違いが鮮明に見えてくる。
活用の実務と具体的な分析視点
- ゴールデンルートの検証:設計時の「こう動いてほしい」という想定動線と、実際のユーザー経路のズレを比較する。
- 終点からの「逆引き」探索:【実務の強力な武器】。始点から追うだけでなく、CV 完了ページを「終点」に設定して逆算し、「CV したユーザーは直前にどのページを見ていたのか」をあぶり出す。
- 想定外の遷移・迷いの発見:「意図しないページから CV が出ている」「お問い合わせ前に何度も価格ページと行き来(ループ)している=比較で迷っている」といったサインを見つける。
- ステップ数の確認:CV までの長さを確認する(※ただし「短いほど良い」とは限らず、BtoB など検討フェーズの長い商材は、複数の中間ページを経由して納得感を醸成する方が自然である)。
やってはいけない「現場の落とし穴」と防衛策
- 「離脱=悪」の短絡的思考:ページから離脱したから悪いと決めつけること(※ブログ記事を最後まで読み切り、課題が解決して大満足で閉じた「良い離脱」の可能性もあるため、滞在時間等と併せて見る)。
- 母数不足による誤認:サンプル数が少なすぎて統計的に有意(統計的有意性)ではない(たまたま数人が通っただけの)経路を「重要な動線だ」と誤認する。
- 平均化による真実の消失:全体平均(すべての流入元の合算)だけで見てしまい、セグメントごとの本当の動線が埋もれて消えてしまう。
- 直前離脱の見落とし:CV に至った美しい経路ばかりを見て満足し、「CV フォーム入力画面まで来たのに直前で離脱した致命的な経路」を見落とす。
- デバイスの偏り:スマホ(SP)のフロー分析を怠り、PC 主体の動線改善ばかりを続ける。
- 分析の自己目的化:想定外の経路を発見しただけで満足し、「なぜそうなったか?どう UI を改修するか?」という具体的な改善施策に繋げない。
言葉をよく利用する人
- アクセス解析担当
- マーケター
- SEO 担当者
- デザイナー
- Web 担当者(発注側)
会話上での使用例
GA4の経路探索で想定外の動線が見つかった場面
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アクセス解析担当
フロー型分析を見たら、検索流入の30%が事例ページに寄らず、直接お問い合わせに飛んでいました。
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Web担当者
ゴールデンルートの想定と違いますね。事例を見ずに問い合わせるリードは、商談につながりにくいかもしれません。まずCV経由のリード品質を比較してみて、もし低いようなら、LP内に事例を1件埋め込んで経路を設計し直しましょう。
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アクセス解析担当
了解です。リードの質を流入経路別に出してみます。
スマホで離脱率が高い箇所を特定する場面
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マーケター
スマホのフロー型分析を見ると、料金ページからお問い合わせへの離脱が60%あります。
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Web担当者
料金ページの末尾でCVボタンが画面の外に出ている可能性が高いですね。スマホ実機で確認して、追従するボタンを足しましょう。Microsoft Clarityのセッションリプレイで実際の操作を5から10件見ると、原因が早く特定できますよ。
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マーケター
実際の動きを見れば一発ですね。リプレイ確認してみます。