市場浸透価格設定
新製品や新サービスの市場投入時に、意図的に「低価格」を設定し、短期間で一気に市場シェア(顧客数)を獲得する価格戦略です。「ペネトレーション・プライシング」とも呼ばれます。
基本の仕組みと狙い
「低価格で販売 → 大量に売れる → 大量生産や運用効率化でコストが下がる(規模の経済) → さらに利益が出やすくなる」というサイクルを早く回すのが狙いです。
代表例:Amazon Kindle の端末販売や、サブスクリプションサービスの「初月無料・大幅割引」など。
Web 担当者の実務における関わり方
新サービスの料金ページ設計、初年度の割引キャンペーン、新規 LP(ランディングページ)でのオファー(特典)設計などで関わります。「期間限定」「年額一括で〇%OFF」など、Web 上でいかにお得に見せ、行動を促すかが成功の鍵を握ります。
初心者が陥りがちな「4 つの落とし穴」
- 体力勝負で自滅する:資金力(体力)のない中小企業が安易に真似をすると、利益が出ずに会社が傾く痛手になります。
- 客層の悪化:「安いから」という理由だけで選ぶ顧客が増え、クレームの増加や継続率の低下を招きやすくなります。
- 後からの値上げが困難:一度「安いブランド」として定着してしまうと、適正価格に戻した途端に顧客が離れてしまいます。
- 安すぎて品質を疑われる:LP で安さばかりをアピールすると、「安かろう悪かろう」と警戒されて逆に離脱が増えます。価格の安さだけでなく、顧客の悩みをどう解決できるか(ベネフィット)など、価格以外の価値もしっかり伝える設計が必要です。
言葉をよく利用する人
- 経営層
- マーケター
- Web 担当者(発注側)
- 広告運用者
会話上での使用例
新サービス初年度のキャンペーンを議論する場面
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マーケター
初年度は半額キャンペーンで一気にシェアを取りに行きたいです。
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Web担当者
それは市場浸透価格設定になりますが、リスクも込みでの判断でしょうか。値段で選ぶお客様が増えますし、後から値上げしづらくなります。2年目以降の値上げ計画とセットで決めたいです。
料金ページで価格をどう見せるか検討する場面
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プロデューサー
料金ページでは価格をとにかく目立たせたいんです。
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Web担当者
市場浸透価格設定で安さを訴求するなら価格を最初に置くのはありです。ただ安さだけだと品質を疑われて離脱されがちなので、品質が伝わる要素も必ずセットで配置しましょう。