上澄み吸収価格設定
新製品の投入初期に、あえて「高価格」を設定し、価格に敏感でない先行顧客層(イノベーター・アーリーアダプター(イノベーションの普及理論))から、利益を「上澄み」のようにしっかりと吸収する価格戦略です。iPhone の初代モデルや、Tesla の初期戦略などが代表例です。
参考:対義語は「市場浸透価格設定(ペネトレーションプライシング)」
市場浸透価格設定は、最初は赤字覚悟の低価格で一気に市場シェアを奪いに行く戦略のこと。スキミング戦略とは真逆のアプローチになります。
大前提:圧倒的な「優位性」と「ストーリー」が必要
差別化要素や革新性が弱いと、新しいもの好きの先行層すら買ってくれません。「なぜこの価格なのか」をストーリーとして伝えきれるかどうかが、成否を分けます。
実務でのアクション:高価格を正当化する LP 設計
ハイエンド商材の LP や、プレミアムプランの案内ページを作る際は、「価格を見せて、それでも欲しい層に絞る」構成にします。その際、以下のエビデンス(証拠)をセットで提示してください。
- 研究開発の背景:開発にかかった年月や、最新技術の解説。
- 職人技・品質:素材へのこだわりや、製造工程の透明化。
- 希少性・限定性:「初回生産○○個限定」「限られた人しか手に入らない」という特別感。
現場で陥りやすい「落とし穴」
最も多い失敗は、高価格である理由(裏側にある価値)を Web 上で説明しきれず、ユーザーから見て「ただ高いだけのページ(ぼったくり)」に映ってしまうことです。価格に見合うだけの「納得感」を、デザインやコピーライティングでどう演出するかが、Web 担当者の腕の見せ所になります。
言葉をよく利用する人
- 経営層
- マーケター
- Web 担当者(発注側)
- 広告運用者
- プロデューサー
会話上での使用例
プレミアムプランのLP設計を打ち合わせする場面
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マーケター
プレミアムは月額5万円で出す方針です。
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Web担当者
では価格を見せる前に、なぜ5万円なのかを差別化ポイント3つで先に伝える構成にしませんか。上澄み吸収価格設定は高価格の理由を語りきれるかどうかで決まるので、研究開発や実績を根拠として厚めに置きたいです。
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マーケター
たしかに、いきなり価格だけ出すと高いだけに見えますね。
高額商材の広告ターゲットが狭すぎないか議論する場面
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広告運用者
このターゲット、絞りすぎていませんか。母数が小さくて不安です。
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Web担当者
上澄み吸収価格設定の商材なので、価格に敏感でない層に集中投下するのはむしろ正しい狙いだと思います。
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Web担当者
なのでCVRよりも、絶対的な獲得件数で評価するようにしましょう。広く薄く当てると逆に効率が落ちます。