用語集さ行

スクラッチ

既存のテンプレートや CMS をベースにせず、ゼロから(または素の HTML / CSS / JavaScript から)制作する方式。自由度が高い一方で、開発費・保守費が大きくなる傾向。LP / キャンペーンサイトのような単発・短命のものはスクラッチで作ることが多く、継続更新が前提のサイトは CMS ベースを選ぶのが一般的。

本書のスタンス(Lesson 3-2 / 1-5)は「『なんでも CMS 化』も『なんでもスクラッチ』も極端」。更新頻度・要件・運用人数に応じて判断する。中小企業のコーポレートサイトはほぼ WordPress 等の CMS ベースが現実解で、LP / キャンペーンはスクラッチで素早く作る使い分けが多い。

向き不向き:スクラッチが向く = 1 回限りの LP / キャンペーン / アクセシビリティ最優先 / 独自インタラクション。CMS が向く = 継続更新が前提 / 投稿 100 件超 / 複数権限ロール / 業者依存を下げたい。スクラッチで作って後で CMS 化することは可能だが、コード構造が CMS 前提でないと改修コストが膨らむ。

落とし穴は、「スクラッチだから速い / 軽い / SEO に強い」と業者が言うが実態は CMS と同等、スクラッチ実装が業者の独自フレームワークで他社引き継ぎ不可、スクラッチ案件のコード品質が業者の特定エンジニア依存で属人化、スクラッチで組んだ後にコンテンツ追加が業者頼みで保守費が高止まり、スクラッチを選んだ理由が言語化できず後で意思決定の根拠が消える。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • ディレクター
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • プロデューサー
  • 経営層

会話上での使用例

キャンペーン LP を スクラッチ で作るか CMS にするか議論する場面

  • 業者ディレクター
    キャンペーン LP、スクラッチと WordPress 子テーマ、どちらにします
  • Web 担当者
    更新は最初の 2 週間だけで、その後はそのまま塩漬けです。スクラッチで素早く作って、3 ヶ月後にアーカイブ化する前提でお願いします

コーポレートサイトをスクラッチで作ろうとした業者を止める場面

  • 業者ディレクター
    自由度高いのでスクラッチで組みましょう
  • Web 担当者
    事例ページを月 5 件追加運用です。スクラッチだと毎回業者依頼になるので、WordPress + カスタム投稿で組み直しを希望。スクラッチを選ぶ場合の保守費見積も並べてください

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 3-2 RFP と予算の伝え方