見出し(H2 / H3)
基本的な意味と役割
記事内で章・節を示す HTML タグ。「H1(ページ主題)→ H2(大見出し)→ H3(中見出し)→ H4 以降(小見出し)」という順序でマトリョーシカのように階層構造を作ります。
見出しは、SEO(検索エンジン)・アクセシビリティ(ユーザー支援)・AI クローラ(情報抽出)のすべてに効く最重要要素です。単なる「文字を大きくする装飾機能」ではありません。
現場での使われ方と重要性
最も大切なのは、「見出しは機械と人間の両方に『記事の構造』を伝える手がかりである」という点です。
- 機械・AI への影響:H2 に検索意図に対応した質問形式(「〇〇とは?」「〇〇の選び方」など)を入れると、Google の強調スニペットや最新の AI 検索(SGE 等)の回答元として引用・ピックアップされる確率が跳ね上がります。
- アクセシビリティへの影響:視覚障害を持つユーザーは、音声読み上げソフト(スクリーンリーダー)の「見出しジャンプ機能」を使って記事を斜め読みします。階層を飛ばす(H2 の次に H4 が来る等)と、彼らのナビゲーションが崩壊してしまいます。
実務における設計ルールと進行のコツ
設計時は「H1 はページに 1 つだけ」「H2 でセクションを区切る」「H3 は H2 の詳細」「H4 以下は複雑になるため極力使わない」が基本です。「見出し(目次)だけを上から読んで、記事の結論と骨格が分かる状態」が理想の粒度です。
実務上は、本文を書き始める前に「見出しのみの構成案」を作成し、チームで合意をとってから執筆に進むと、後戻りという無駄なコストを完全に防げます。
Web 担当者が陥りやすい落とし穴(NG 事例)
- 装飾目的での悪用:「太字代わりに H3 を使う」「H2 のデザインが派手すぎるからあえて H4 を使う」など。これは、デザイン段階でテキストの装飾ルール(Bold の目立ち具合など)をデザイナーとすり合わせていないことで発生します。
- システム・設定の罠:WordPressなどのテーマ設定ミスで H1 が複数存在する、CMSの仕様上 H2 しか使えない、H1 がページタイトル(title タグ)と一言一句同じ文字列の繰り返しになっている、など。
- ユーザー不在のライティング:SEO を意識するあまり不自然にキーワードを詰め込んで日本語が崩壊する、逆に「はじめに」「おわりに」といった抽象的すぎて中身が予測できない見出しをつけてしまうこと。
言葉をよく利用する人
- ライター / コピーライター
- SEO 担当者
- Web 担当者(発注側)
- コーダー / フロントエンドエンジニア
- マーケター
会話上での使用例
ライターが見出しタグを装飾代わりに使っていた場面
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ライター / コピーライター
段落の途中に、目立たせたくてh3で「ここがポイント」と入れておきました。
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Web 担当者
気持ちはわかるのですが、見出しのタグは装飾用ではなく文章の構造を示すものなんです。装飾目的で使うとSEOやアクセシビリティに悪影響が出てしまいます。目立たせたいだけなら太字やCSSで、h3は節を区切るときだけにしてください。
強調スニペットを狙ったコンテンツ設計をSEO担当者と相談する場面
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SEO 担当者
この記事、できれば検索結果の強調スニペットを狙いたいんです。
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Web 担当者
それなら見出しを「○○とは何か」「○○の手順」のような質問形式にして、3つから5つ並べましょう。各見出しの直後に50文字くらいの端的な答えを置くと、そのセットで拾われやすくなりますよ。