用語集ら行

ローカルナビゲーション

サイト内の特定のセクションやカテゴリ(製品情報、サポートセンター、会社案内など)の中に入った時だけ表示される「副ナビゲーション」のこと。全ページ共通で一番上に表示される「グローバルナビゲーション」と対になる概念。

最大の特徴:グローバルナビの限界を補完する「カテゴリ内の案内板」

サイトが大きくなると、すべてのページへのリンクをグローバルナビに詰め込むことは不可能。そこで、大分類(例:製品情報)まではグローバルナビで案内し、その先の中分類・小分類(例:ソフトウェア製品 > セキュリティソフト)はローカルナビに任せることで、増えすぎる情報量を階層的に補完する。

運用の要点:ユーザーの「現在地」と「次の行き先」を明確にする IA 設計

ローカルナビの最大の役割は、ユーザーが迷子にならないように「同階層 + 上下階層」のリンクを揃えること。担当者は、IA(情報アーキテクチャ:サイト全体の骨組みや設計図)を策定する段階で、「同じカテゴリ内の他ページへの横移動」「親カテゴリに戻る」「子ページへ進む」の 3 方向への遷移が一目で分かる共通テンプレートを作り込んでおく必要がある(現在地はパンくずとも連携する)。

現場でよくある「落とし穴」

ローカルナビの設計を軽視すると、サイト全体が「増築を繰り返した温泉旅館」のような迷路になる。

  • 「部署ごとの縦割り」が招く統一感の崩壊:共通テンプレートの運用ルールを作らなかった結果、各事業部が自分たちの都合で好き勝手にローカルナビの項目を追加・削除してしまう。悲惨な末路として、A 事業部のページと B 事業部のページでナビの見た目や動きが全く異なり、サイト全体の統一感が完全に失われ、ユーザーが「今どこにいるのか」を見失って離脱する。
  • スマホ版での「隠れローカルナビ」による回遊率の死:PC の画面では目立つ左サイドバーにローカルナビを置いていたが、スマホ版(レスポンシブ)にした途端、長い縦スクロールの「一番下」にローカルナビが追いやられてしまう。結果、誰にもリンクの存在に気づかれず、カテゴリ内の回遊率が激減する(スマホではハンバーガーメニューとは別に、画面上部に横スクロール型のローカルナビを配置するなどの UI 的な工夫が必須)。

言葉をよく利用する人

  • Web 担当者(発注側)
  • デザイナー
  • コーダー / フロントエンドエンジニア
  • IA / 情報設計者

会話上での使用例

製品カテゴリ内の回遊が弱いとプロデューサーから相談される場面

  • プロデューサー
    製品カテゴリの中で、他のページに移りにくいって声があるんだよね。
  • Web 担当者
    でしたらローカルナビゲーションを置きましょう。同じカテゴリ内の他製品へのリンクと、親カテゴリに戻る導線を共通テンプレートでそろえると、迷いにくくなります。

ナビが増えすぎたとデザイナーから指摘される場面

  • デザイナー
    ナビの項目が増えすぎて、ヘッダーがごちゃついてきました。
  • Web 担当者
    グローバルとローカルの役割を分けて整理しましょう。全ページ共通のものはグローバルに残し、カテゴリの中で完結するリンクはローカルナビゲーションに寄せると、すっきりします。

関連 Lesson(本書本文)

Lesson 2-5 情報設計とゴールデンルート